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城山三郎氏の『落日燃ゆ』

 夕方のニュースで城山三郎氏の死去を報じていた。氏は名古屋市中区で生まれた。79歳だそうだ。平成16年に読書会で城山氏の『落日燃ゆ』を取り上げた時、皆感動したことを覚えている。

 『落日燃ゆ』は東京裁判で、A級戦犯として処刑された7人のうち唯一の文官であった広田弘毅の生涯を書いた作品です。広田は自分の考えをしっかり持った外交官であったんですが、2.26事件の後、吉田茂に説得されていやいや首相になった人です。あくまで開戦に反対の立場を貫いたんですがね。「自ら計らわぬ」を信条に一切の自己弁護を放棄し、苛酷な運命に従ったんです。奥さんがまた、凄い人で、自分が生きていると広田が楽になれないと、「広田を楽にしてあげる方法がひとつあるわ」と謎めいたことを言い、「わたしは先に死ぬわ」と言い残して翌朝床の中でその通りになっていたって。『志をり39号』にKさんの読書感想文がありました。 

 他の推薦の言葉に、城山氏は『落日燃ゆ』で広田の生涯を描くことによって、戦争責任の意味を問いかけたと書いているものもありました。

036151_1 戦争を書ける作家が、昨年の吉村昭に続いてまた一人亡くなりました。残念なことです。今こそ戦争反対を叫ぶ時のような気がしています。

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コメント

主人に薦められて、読んだような気がします。靖国神社に葬られていますよね。戦争反対を唱えていたのに、そうでないほかの戦犯の人と一緒に葬られるのは、どんな気持ちなのでしょう、ご本人も、ご遺族も。
 戦争、知らない世代です。8月になると、戦争物のドラマや特集がありますよね。「硫黄島からの手紙」は観ました。やっぱりアメリカから見た日本という感じで、着ている物とか、召集令状がきた時の家族の対応などが、どこか違うような気がしました。
 戦争は、まだあちらこちらで行われています。原爆や枯葉剤など、戦争が終わった後も苦しんでいる人もたくさんいます。地雷はまだどこに埋められてるか、今もどこかで爆発しているかもしれません。
 戦争により、人間は人口が増えすぎるのを抑制してきたという意見も聞いたことがあります。何か、悲しすぎますね。戦争は人間の本能なのでしょうか?

前小泉首相が靖国訪問を繰り返して問題になりましたね。広田氏のご子孫が何か発言されましたよね。記憶が定かでなかったので調べました。
***広田の孫の弘太郎氏(当時67歳)が2006年7月27日付朝日新聞をはじめとするマスメディアの取材に対し、『広田家が1978年の合祀に同意した覚えはない(※靖国神社への合祀は遺族への同意を必要としていない)。祖父は軍人でも戦没者でもなかったので、靖国神社と広田家はそもそも縁がない。また、首相であったので何らかの責任(※弘太郎氏は”責任”についての定義は避けている)はある***との発言でした。靖国神社での合祀を辞めて欲しいと言ったんですね。
戦死した人のうちにも、合祀を望んでいない人は少なくはないように思います。紙切れだけの戦死通告は悲しすぎますものね。戦死とはいっても、病死の人も少なくないそうですから・・・。

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