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加賀乙彦氏の講座つづき

 加賀乙彦氏はたくさんの死刑囚に会うために、当時の東大の恩師、内村祐之(うちむらゆうし)・吉益脩夫(よしますしゅうふ)の口添えで全国の死刑囚にあう許可を得るのです。犯罪心理学の研究です。

 殺人は強のつく殺人と普通の殺人とあって、強の付く殺人が、死刑か無期懲役になるんだそうです。この死刑と無期懲役の人は獄中にある間に随分と違うんだそうです。

 無期の者は毎日が判を押したような生活で、最大の関心事は次の食事くらいになり、子供っぽい・命令を聞き・下界に関心を持たない。精神の敏感な部分がマヒしていて、少しも退屈を覚えないんだそうだ。

 この者に比べ死刑囚は、明日も分からないので(現在死刑執行の知らせは2時間前に本人に)今日までにやりたいことをすべてやってしまわなければならないと思っているので非常に忙しいんだそうだ。

 このときのAとの文通が始まったのだそうです。 人間の心の中は起伏があって、科学では取り扱えないと。心理学は数値に置き換える学問なのだそうだが、信仰の部分はできないのだそうだ。

 死刑囚Aは神父に会って、カトリックに目覚め、洗礼まで受け、人生を反省し死刑も仕方ないと受け入れるようになっていったと。AはK応大卒で、美青年。犯人は人を殺してはいけないとは教えてくれなかったと記者会見をしたそうです。メッカ事件というそうです。 

 ある日Aは死刑が執行された。Aが加賀氏に残した遺言、当時親交のあった姫路の女性に残した手紙と、母親に残した獄中記は氏にショックを与えたそうです。氏の知っていたAは行いの澄ました、信仰のある頭のいい男だったのに、女性の前ではお茶目でユーモアがあって子供のような面白い人間だったのだと。

 絶えず揺れ動く残酷な人間の手記を読んで、本を書かれたのです。文学者加賀乙彦のはじまりだったようです。

 文学者の志として、現実の世界が深みのある人間性があって初めて文学として結晶するのだと。

 最近、机上で考えただけで書く作家があるが、なるべく面白い奇妙な話、人を驚かすような小説を否定はしないが、読んでいて無期囚が生活に飽きるような、何一つ発見できないような気がするとも。

 最後に質疑応答あって、死刑制度を温存させているものは?との問いに、武家社会がある。罪を犯した者を殺すのは当たり前だと考える背景には仇討が許されていた影響があるのではと。

 死刑廃止に出来ることはと、講演や死刑囚の作品を集めての展覧会の開催をしておられるそうだ。

 書き足りないことばかりだが、それにしても死刑制度廃止・・難しい。目には目だと思うのだが・・・。難しい、判んない。

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